統計検定2級受験

統計検定2級に無事合格することができたので、勉強方法を紹介します!

データサイエンティストなどの需要も高まっており、人気の資格となっています。

 

(参考)筆者プロフィール

国立大学大学院卒業。学生時代の専攻は地学。

メーカ系SIerに勤務中の4年目。毎日プログラミングとテストを繰り返しています。

2023年春期システムアーキテクトを受験。応用情報技術者ネットワークスペシャリストデータベーススペシャリストシステムアーキテクト保有

 

記事の対象読者
・これから統計検定2級を取りたいと思っている方
・資格取得だけでなく統計学の知識として習得したい方
あくまで中期での資格取得を目指している方に向けており、短期間で合格を目指す記事ではありません。

受験のきっかけ
社内資格を取得するための推奨資格として存在を知りました。
社内で「これは基準値の●%以内に収まっているから問題ない」「新人が取り組んだので誤差の範囲」という報告をよく聞きます。

でもそれほんとに正しいの?
信用していいの?

と思いませんか。
納得できる判断をするために統計学の知識を活用できないかと思い、受験を決意。
また、統計検定には優秀者、最優秀者の名前が掲載されるみたいなので、高得点をとることをモチベーションに勉強を進めました。

統計検定2級の概要

・他のサイトやブログでも紹介されているので割愛

勉強スケジュール

試験6ヶ月前から勉強を開始
5月~9月:参考書を読む(仕事の都合で2ヶ月くらい触れていない時期あり)
10月前半:単元別で問題演習
10月後半~12月:過去問で問題演習

土日祝4時間のペース。合計で約110時間
内訳
参考書50時間
問題演習60時間

勉強方法
次のステップで進めました。
①参考書を読み、統計学の概要、試験範囲の概要を知る
②単元別の問題演習
③過去問の問題演習

参考書籍
統計学入門
統計検定受験用のテキストではないのですが、色んなサイトを調べてみると統計学の名著みたいなので、これにしました。ただし、統計検定2級の出題範囲と、本テキストが網羅している内容は若干異なる+ここまでの知識は必要がない、ことには注意が必要です。
私は上述の通り、統計学の基本を知ることが主目的だったので、このテキストを読むことにしました。章末問題は一度読んだだけでは解けない(答えは他の方が解いている回答があるので、理解をするのにそこまで苦労はしません)、数式の証明、導出が難しいため、統計学に全く触れてこなかった方は難しいかもしれません。

 


・統計検定2級公式問題集
統計検定2級の公式の問題集です。CBT対応版と過去問7回文を購入しました。
CBT対応版は分野ごとに問題がまとまっているので、テキストで学んだ内容の理解を深めるために使用しました。ただ、この問題集に掲載されている問題数は少ないので、過去問を解きました。過去問は2010年代前半のものです。2020年付近の問題は難易度が非常に高く、CBTで出題されるレベルを超えているみたいです。CBTで出題されるのは2010年代のレベルに近いらしいので、この年度のを購入しました。実際解いてみた感じでも、同じレベルくらいだと思います。

 

 

 

 

 

勉強方法
CBT版を3回通り(間違えた問題のみ)、過去問を3回通り(ただし2回目は間違えた問題のみ)解きました。

テキストを読み終えて過去問を1回分解いたのですが、さっぱりわかりません(正答率は50%以下、問題文の意味もよくわからない状態でした。)

そこでCBT版を購入し、単元ごとに勉強を行いました。統計学入門には適合度の検定や分散分析表については書かれていないので、問題演習を通して、理解していきました。(ここだけは解き方を覚えた、に近いです)

過去問を解いた個人的な印象ですが、基本的なことに加え、
過去問でよく見た以下の分野を重点的に勉強すると良いと思います。
数Ⅰ・A、数Ⅱ・Bの知識があれば、数式に苦労することはないと思います。
ベイズの定理
・二項定理の正規近似(母比率の推定値の分布、成功回数の分布)
・母平均の差の検定
・対応差の検定
・適合度の検定
・回帰分析
・一次元配置の分散分析表

 

まとめ

無事合格することはできたのですが、優秀者、最優秀者になることはできず、、、残念!
2級の勉強を通して、普段の生活で数値の正しさ(試行回数は十分か、誤差範囲はどのくらいか)とそこから判断できること(確率的に正しいと言えるのか、偶然の結果なのか)を意識するようになり、少し賢くなった気がします笑
上述の通り、日常生活で使える知識がたくさんつくので、勉強していても楽しかったです。
統計検定はまだ級があるので、次は準1級の取得を目指そうと思います!